甲虫学会調査観察例会2024年
[update: 2024/9/27]

日本甲虫学会 調査観察例会2023・24


「(仮題)宮崎県綾ユネスコエコパークの甲虫相」の発刊に向けた方針」について


文責:初宿成彦
連絡先:hippodamia13@gmail.com

【発刊形態】
・2023年・24年の調査観察例会の成果を「地域甲虫自然史」第8号として、2025年度に出版する(2024年度日本甲虫学会総会にて提案予定)。
・電子書籍または紙冊子による販売。
・PDFウェブ公開までは期間を置く(未定)。

【地理的範囲】
綾ユネスコパーク内とする(綾町全部+周辺市町村の一部)
書き込み入りの地図へリンク
国土地理院等高線が細かい大きな地図閲覧はクリック(※ズーム拡大できます)
グーグル景観写真などを貼り付けている大きな地図閲覧はクリック(※ズーム拡大できます)

【編集方針】綾ユネスコパーク内の甲虫種を記録のあるものは漏らさず掲載する
・宮崎昆虫同好会「タテハモドキ」等、既に発表されているものは引用します
・属 sp.や未記載はリストに入れず、確実なものだけを掲載します。種数を競うことが目的ではないということとします。
・データは自身所属の学会誌・同好会会誌等で先に発表してもよいです(地域甲虫史では引用:ページ圧縮のために出来ればそうしてほしい)
・未発表の標本はデータ(日付・採集者氏名等)を掲載します。生データ提出の場合は下記のエクセルシートを推奨します。
データ提供用エクセルシート


【標本の所蔵先】
・任意。
・後の点検や地元還元のことも考え、できれば同定ラベルを付した上で宮崎県立博物館での保管を奨励します(同館担当学芸員の承諾済み)(※仮に普通種であっても、専門家の同定ラベル付標本は博物館側としては所蔵価値が上がる)。標本送付は木野田毅さん・笹岡康則さん・初宿のいずれかへ。

【データ提供〆切】
・2025年8月31日(締切)。よって2025年夏までは再度、現地で追加確認作業ができます。
・暫定リストでの既記録種でもいいです。追加データをいただけたら、生データを最終版に掲載します。
・データを未発表のまま提供いただける場合は、こちらのエクセルシートをご利用ください
データ提供用エクセルシート

・締め切り日を以って初宿が作業を開始。11月初旬までに発行。

【同定についてお願い】
学会諸氏の専門分野において、ご協力をお願いします。年次大会同定会(都立大学11/17午前の予定)や各地域例会等の機会をご利用ください。

【暫定リスト】(随時更新予定)
 これをベースに2023年度に、甲虫学会から地域甲虫自然史シリーズ第8号として発刊したいと考えています。
約1,500種。PDFはこちら (2024年7月3日版:種名のみ公開) →詳細データは最終版(2025年11月)にて公表
・追加をお願いします
・怪しげな記録種をご教示願います。
・抜けている種を埋めるため、原則として出版前に暫定リストに掲載したいと思います。
・記録を短報、新種記載などで新しく発表された方は、出版(最終版)で引用しますので、内容をお知らせ願います(別刷を初宿あてお送りいただけますと幸いです)。
データ提供用エクセルシート


【現地情報】
調査地各論
(下記の書き込み入り地図を参照)
文責:木野田毅(2023年3月)
※2025年夏まではデータ追加可です。

① 綾南川沿い(てるは大吊橋から川中自然公園)方面、県道26号を西に向かいます。全線舗装路です。川中自然公園のトロッコ道に接する山地は、コアエリアです。湿度が高く、ケシキスイ、ホソカタムシ、オオキノコムシなど、朽木くずしやスプレーイングに向いています。県道では灯火採集の良いポイントもあります。
② 大森岳林道(竹野集落から大森岳林道に入ります。400mでゲートがあり、施錠を開錠する必要があります。入林届けを全員分出しますので、鍵番号はお知らせします。)舗装路でほとんどのコアエリアを通過できますが6km過ぎから砂利道となります。雨天後は全路線で落石をどかしながらの走行が必要です。綾北川を見下ろす場所での灯火採集や尾根から下る場所での林内の採集ができますが、上下の移動があるので体力が要ります。コアエリア内は川中自然公園と同様に巨木があります。照葉樹林内はどこも暗い感じがしますし、樹高30mものカシ類の葉をスイープするのは大変です。
③ 綾北川沿いの県道360号も湿度が高く、舗装路での採集、道路沿いの樹林に入っての採集が魅力です。ゲートを解錠して入ります。常時通行止めですので。林道とは別の鍵番号が要ります。お知らせします。
④ 茶臼岳林道から式部岳へのアプローチ。茶臼岳林道沿いの採集やすぐ横の深年川沿いの樹林が魅力です。林道を歩いての採集だけでも楽しい場所です。ゲートからすぐ、法面にウツギが多い場所がしばらく続きます。8kmもの長い林道です。最終地点から式部岳の登山道を歩くと沢沿いにサワグルミが出てきます。沢ではサワダマメゲンゴロウも確認しています。ブナ帯を源流とする水質最高の川です。
 式部岳に登ってブナ帯を調査する方も、この林道を進みます。最後の1kmほどが、荒れることがあり、できれば四駆の車が心強いです。
⑤ 馬事公苑には、馬舎があり、馬糞にくる甲虫が期待できます。また、この馬事公苑のすぐ近くの綾神社から街中セラピーコースになっている照葉樹林のこぢんまりした谷があり、小学生でも散策する安全な林内での採集が可能です。
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